人口6000人弱の町、和歌山県由良町(ゆらちょう)。
由良町でランチを食べるとしたらやっぱまず抑える場所はここ!
という地元情報をキャッチしたので早速現地へ。
由良町駅から西へ3km。
ランチ&ディナー「コーヒー・お好み焼き 大川」
お店の看板は「コーヒー お好み焼き」
でもノボリは「ラーメン」
そして玄関の扉は2つ
???
ここは何屋だ?????
早速お店の中へ
案内されたテーブルには鉄板が、見た感じはお好み焼き屋だ。
メニューを見るとこんな感じ
中華がある!!笑
裏のメニューは
、、、喫茶店だ(でもお酒もある)
どうやらこのお店「大川」は喫茶店であり、お好み焼き屋さんであり、中華屋さんでもあるらしい。
そして人気No.1は餃子!!
すでに突っ込みどころ満載だが果たして味は。。
せっかくなので全部食べたい!ということで
「豚玉」と「チャンポン」と「すじこん」と、人気No.1の「餃子」を注文。
まず出てきたのは「すじこん」
美味い!味付けがしっかりされててお酒が飲みたくなる!(注:ここは喫茶店)
続いて人気No.1の「餃子」
薄皮で肉汁たっぷりの餃子が口の中に広がる。
ここは宇都宮でも浜松でもなく和歌山の由良町。
なるほどこれは確かに人気になるわ。ビールが飲みたい!(注:ここは喫茶店)
お次にこちらもリピーターが多いらしい「チャンポン(大)」
大盛りでかい!!
そしてチャンポンなのに餡掛け!
ここは長崎ではなく和歌山の由良町。
餡掛けなのにチャンポンなのか?
と長崎県民に突っ込まれそうだがこれが由良町のスタイル。
餡とチャンポン麺が絡み合って美味しい!
冬でも全然冷めないそう。
そして最後に出てきたのがお好み焼きの「豚玉」
これはお母さんが目の前で焼いてくれる。
ここは大阪ではなく和歌山の由良町。
「マヨネーズかける?」と最後に聞いてくれるお母さんが
どこか懐かしさを思い出す。
ここまで来るとここが何屋とかもはや関係ない。
美味いものがすべて「コーヒー・お好み焼き 大川」にはあった。
最後に大川のお父さんお母さんに色々聞いてみた。
このお店を切り盛りしているのは大川さんご夫婦とその息子さんの3人。(息子のひろゆきさんはあいにく外出中)
お店の由来は大川さんの名字らしい。
お母さん「初めは別のところで小さなたこ焼き屋をオープンして、
たこ焼きやったらお好み焼きもやったら?ってお客さんに言われてお好み焼きも始めたんよ。」
「そのときお父さんは大工さんやってて、
お店大きくするのにお父さんがお店建てて、お父さんが喫茶店もやりたかったから、
お店を真ん中で区切って喫茶店とたこ焼きお好み焼き屋さんにしたん。やから扉もそれぞれあるんよ。今は区切らんと一つのお店にして扉も片方は開かんようにして。」
確かによく見ると扉が2つある!
お母さん「鉄板がある方がお好み焼き屋さん、おしゃれなテーブル側が喫茶店やで。」
確かに真ん中からテーブルも椅子も違う!!
お母さん「でもこのままやとお客さんに飽きられる思って、お父さんがラーメン出したいって言って中華屋に10年間修行に行ったんよ。」
10年間も!?
お母さん「それでお父さん帰ってきてから中華も初めたんよ。そんなお店ももう45年やで。」
なるほどー。すべてが合致しました。
45年の歴史でそのときに合ったお店に形態を変えながらこれまできた訳ですね。
いやー美味しかった!皆さん由良町に来たらぜひこのお店へ!
、、、、喫茶店の方も気になって夕方の時間に再訪。
横から見ると「喫茶 大川」になってる笑
「あら!おかえり!」と喜ぶお母さんに微笑みながら
コーヒーを注文。
夕方の時間は息子のひろゆきさんもお店に立っていた。
仕事終わりのお客さんが次々と来店。
お好み焼きを食べながらお酒を飲み、談笑。
そしてひろゆきさんの子供が帰ってきて、
おじいちゃんおばあちゃんとお好み焼きを食べている。
あぁ、これが日本の原風景。
そしてその空間(喫茶店側)でコーヒーを飲んでるこの違和感。笑
(ちなみにこの記事を書きながら見ている。)
「これからお好み焼きの配達行ってきます~。ゆっくりしていってね。」と言って上着を羽織って出かけるお母さんを見送りながら、まるで大川家にいるような気分。
このお店は地域に愛されているな、と感じながら飲むコーヒーは格別だった。
ランチ&ディナー 「コーヒー・お好み焼き 大川」
〒649-1121 和歌山県日高郡由良町吹井252−27
0738-65-2172