これを見ればあなたのゴールタイムが早くなること間違いなし!中・上級者向けのステップアップアドバイスを大会アンバサダーである今中さんにいただきました!
コースのポイントごとのアドバイスを参考にレースに臨みましょう。
大会前に一度チェックして激坂・甘利山にいざ、出陣!!
▶はじめての方、コースについて知りたい方はコースレビューをチェック!
・コースレビュー①「甘利山の決して甘くない口当たり辛めなコースを紹介!」
・コースレビュー②「今中大介さんが実走!コースのポイント解説」
大会アンバサダー:今中大介さん
大学で自転車部を創り、国体ポイントレースで優勝。
卒業後、シマノに入社してツール・ド・北海道3勝、国体ロードレース3連覇。
94年にイタリアの名門プロチーム”ポルティ”と契約。
95年にジロ・デ・イタリア出場。
96年に日本人として初めて近代ツール・ド・フランス出場。
引退後、インターマックス設立。
甘利山へいざ、出陣じゃ~!!
スタート直後~2㎞地点
甘利山のコースはスタート地点からいきなりの急勾配!
【今中さん】「スタート直後、パレード区間でしっかりウォーミングアップをして、スタートに備えましょう!」
※以後【今】
【今】「一つ目の橋を渡りいきなり勾配15%越えの激坂が立ちはだかります。はじめは呼吸を大きく深く、そして早く。スタート直後は意識的に呼吸をするようにするとペースが上手くつかめます!普段のトレーニングから意識して深く呼吸するクセをつけましょう。」
【ワンポイントアドバイス】
甘利山はスタートから激坂!ウォーミングアップ必須。深い呼吸を意識してペースをつかもう!
いきなりの激坂でメンタルが萎えてしまいそうになりますが我慢!!
ヘアピンカーブ
- 1.7㎞地点 緩いつづら折りのカーブが始まります。
【今】「へアピンカーブではダンシングを効果的に入れることで、ペースを一定に保つことができます。」
※今中さんのようにカーブの先をしっかり見据えて、顔が下がらないように注意しましょう!
- 2㎞~3.5㎞地点 連続したヘアピンカーブが続く区間
急勾配のインを攻めるか、勾配の緩いアウト側を走るかは自分の走行スタイル次第。
イン側を攻めるとよりパワーを使い、アウト側を走るとパワーは使わないが走行距離がのびるので一長一短。
- 5.5㎞地点 3連続カーブ
左ヘアピン→右ヘアピン→左ヘアピンと連続して3回急なカーブが続く区間。
5.8㎞~7㎞地点くらいまではまたつづら折りのコースが続きます。
- 7.8㎞地点(残り4㎞)
大きく回るU字カーブ。先を行くライバルたちが前に見えるポイント!
- 9.2㎞地点 6連続カーブ
しっかりカーブの先を見て、顔を上げてぺダリングするように意識しましょう!
カーブを抜けたらゴールまで残り2㎞!最後の追い込み区間に入ってきます!
【ワンポイントアドバイス】
ヘアピンカーブでは適度にダンシングを入れてペースを保とう!
標高1,000m(約4.4㎞地点)
ここから景色が徐々に開けてきます。連続カーブも減るのでここでペダルを回しながらペース・心拍・気持ちを落ち着かせましょう。
【今】「平坦地点でペースを戻すことも大切です。ぺダリングを意識してペースを落ち着かせましょう。」
標高1,200m(6.4㎞地点)
椹池〈さわらいけ〉(7㎞地点)
7㎞地点まできたらいよいよ後半戦です!左手に見えるロープウェイの景色、椹池が目印。
この辺りから深緑の景色が続きます。猿も顔をよく見せるポイントです!
標高1400m(8.3㎞地点)
比較的カーブが少なく、遠く先まで見える直線登り区間。ゴールまで残り3.3㎞。
10㎞地点 ※絶景ポイント(コース左手)
10㎞地点でコース左手の景色が開けるところがあります。天気が良ければここから富士山も望める絶景ポイント!レース中は撮影できませんが、試走で来た際にはぜひ絶景を写真に収めてください!
【今】「残り2㎞地点は左手に絶景が見えてくるポイント!勾配が少し緩くなる区間なので、ギアを重めにして徐々にスパートをかけていきましょう!」
今中さんもぱしゃり!
10.8㎞地点にはロープウェイが張られている絶景ポイント!1つ目の絶景を逃した方はこちらをチェック!
残り1㎞地点 最後の連続カーブ
残り1㎞の最後のカーブ。ここを乗り越えたら直線のスパート区間へ入っていきます。
ラストスパート
ラストはもう出し切るだけ!気持ちを全面に出して甘利山登頂を目指しましょう!
もがききって計測ラインを通過しましょう!ここで頑張れるかどうかで順位が変わってきます!
【注意!】これは試走の際の写真です。
走行中アドバイス
(1)急勾配で姿勢がくずれるのを注意!
【今】「国内屈指の勾配を誇る甘利山では他のヒルクライムレースよりも後半勾配がきつくなります。
疲れているときの急勾配は姿勢を保つのがきつくなるので、ぺダリングやフォームが乱れる原因になります。
普段から勾配20%前後の山でトレーニングをしておくといいですね。甘利山の試走にも来ておくとイメージがつきやすいと思います。」
【今】「スピードが速くなってきた時こそ、低姿勢を保ち空気抵抗を少なくして走りましょう。多くの人はヒルクライムの時前乗りですが、低姿勢になるときはハンドルの持ち方を変えて後ろに座ることを意識しましょう。」
(2)ぺダリングにロスがないか注意!
【今】「きつくなってからこそぺダリングをしっかり意識するこが大切です。ぺダリングが悪いとペダルを踏み込んでしまい、余計な体力を使ってしまいます。よく言われますが「15時」くらいのところを意識して漕ぐ。全体のパワーの中で1%でも引き足を使うことで効率のいいぺダリングができるようになります。あと、かかとを下げすぎないようにして、トルクをかけ過ぎないように注意しましょう。かかとの角度を保って回すと引き足につながり、筋肉が上手く使えます。」
(3)呼吸・心拍を意識する
【今】「呼吸はしっかり深くするように意識した方がいいです。さらに言うと、できれば心拍計は初心者の人でもつけた方がいいですね。普段からどれくらいの負荷で走れるかを知っておくことは大切です。20代は次第心拍190前後といわれていますが個人差があります。マックス心拍の90%を超えると乳酸がたまり、脚が動かなくなってくるので、その以下の心拍をコントロールすることが重要です。
普段のトレーニングからサプリメントを導入するのもいいですね。呼吸持久系サプリメントは最大心拍のコントロールにおいて効果的です。数値でみることも大切ですね。」
(4)ストレッチ
【今】「トレーニング後のリカバリーという意味でも大切ですが、普段からストレッチをしっかりしておくことで、レース中の回復も変わってきます。筋肉はやはりやわらかい方がいいですからね。」
(5)睡眠時間
【今】「新城幸也選手は睡眠を9,10時間は取るようにしているといっているほど、やはり体力をつかう自転車選手において睡眠は重要です。レース時間に合わせて普段からリズムを合わせていくことが大事。食事や生活のルーティーンも合わせましょう。それが本番当日の準備につながっていきます。」
いかがでしたか?
今中さんのアドバイスを参考に、残り期間を過ごし、レース当日最大の力を発揮できるようにしましょう!