イベントの前日受付日は、受付をしてすぐに宿へ。
・・・今までそんな風に1日を過ごしていませんか?
イベントのためとはいえ、せっかく遠出をするのであれば地域も楽しんで帰ってほしい!
そんな想いから、ツール・ド・ニッポン事務局が前日受付をしに来た皆さんへ、地域をもっと楽しんでいただけるよう観光プランを作成し、実際に訪問してきました!
これを見れば山中湖エリアの楽しみ方がわかりますよ♪
山中湖はアクティビティスポットの多いエリアで、半日〜1日程度遊ぶ時間があれば、水上スキーやカヌー・フライングボードなどのウォータースポーツ、ハングライダーやパラグライダーなどのスカイスポーツも楽しめます。
今回は、半日で気軽に街を楽しめるようルートを設計しました。ぐるっとサイクリングしたあとにきららで受付もできる設定です。自転車でまわるコースは山中湖周辺に絞った約25km、少し距離のあるエリアは「車を推奨」としています。
それでは事務局お墨付きの厳選スポットをご紹介します!
コースマップ
9:45 山中湖交流プラザきららに車を止めてスタート!
サイクリングのスタートは、富士山ロングライドの受付・スタート会場でもある「山中湖交流プラザ きらら」。
広い芝生と大きなステージが目印で、毎年大きなフェスが開催されたり、通年イベントが行われたりと多目的スペースとして利用されています。
今回のモデルコースではきららの駐車場に車を止めてスタート地点としましょう。午前中に到着すれば、午後までサイクリングを楽しんだあとに前日受付を、午後に到着した場合はそのまま受付を済ませてから山中湖周遊サイクリングに出かけることができます。
それでは早速スタート!
▼自転車で20分
10:05 「味の銘煎 手焼堂」で大きな手焼きせんべいを食べる!
山中湖湖畔に沿って南下すると山中湖観光の中心地に到着します。まずはここで大きな手焼きせんべいをゲット!顔の大きさほどあるこのせんべいは、注文が入るとその場で炭火で炙り、醤油につけ海苔を巻いて仕上げてくれます。醤油の香りがあたりに立ち込めて食欲をそそります!
10:15 「ハンモックカフェ」で早速コーヒーブレイク
大きなおせんべいを頬張りながら脇の道を渡ると、国道沿いにゆったりとした時間の流れる広いウッドデッキが特徴のカフェに出会います。敷地内にたくさん吊るされたハンモックが特徴的な「ハンモックカフェ」です。ハンドドリップの美味しいコーヒー、本格的なカフェラテなど室の高いドリンクと軽食がいただけます。
時間に余裕があれば:水陸両用バス「カババス」
ここでもし時間に余裕があれば、水陸両用バス「カババス」に乗ると山中湖を陸から湖上まで楽しむことができます。カバをモチーフにしたバスは陸ではタイヤを、水上ではスクリューを使って進んでいきます。湖面に突入する際の水しぶきはバスの中に入ってくるほど迫力があります。
天気が良ければ湖面から壮大な富士山を眺めることができます。
時間に余裕があれば:住宅街にひっそりと佇む「Cafe Citron(シトロン)」
次のスポットとのちょうど間、山の方に向かって徐々に住宅地となっていくひっそりとした場所に、自家焙煎の美味しいコーヒーと焼き菓子の小さなお店があります。お店といっても、自宅リビングをカフェとして、玄関脇のスペースを焙煎所として使っているこじんまりとしたお店で、居心地の良さ・隠れ家感は抜群です。時間の許す方は訪れてみてはいかがでしょうか。
▼自転車で20分
10:50 山中湖西端の安産・子授けの神社「山中諏訪神社」
山中湖西端にある、安産・子授けの神様を祀った神社です。そのため女性の参拝客が多く訪れ、安産祈願や子宝祈願が書かれた絵馬がたくさん納められています。
9月4〜6日に行われる「山中明神安産祭り」は、妊産婦もが神輿を担ぐ奇祭として有名です。
11:00 山中の氏神「山中浅間神社」
諏訪神社のすぐ隣、国道138号線を挟んで赤い橋を渡ったところに山中浅間神社があります。山中湖村の氏神社で、派手さこそありませんが、ひっそりとこの地を見守ってきた趣きが感じられます。
▼自転車で30分
11:30 試食に大満足!「おしの製麺所」
忍野八海に行く前に、ちょっと寄り道。忍野八海の手前にある製麺所。ここの名物はなんと言っても「そばの試食」!無料でものすごい量のそばが振る舞われます。あくまで「試食」です。覚悟を決めて「もう十分です」と伝えないと次々と試食のそばが出てきます。もちろんお土産に手打ちそばを買うのを忘れずに。
12:00 富士山の伏流水が作り出す美しい湖と日本の原風景「忍野八海」
おしの製麺所から少し歩けば、忍野八海に着きます。美しい泉と古き良き日本の村が保存された国指定の天然記念物です。富士山の雪解け水が約20年の歳月をかけてろ過され周辺に8箇所の泉を作りだしています。近年はこのエリアのTHE観光地というかんじで、アジア圏から多くの観光客が訪れています。自転車を持って入ることはできませんが、施設内を歩いてエメラルドグリーンの美しい泉にいやされながら、食事処や甘味処でくつろぐこともできます。
▼自転車で10分
12:40 忍野の水で作られるおいしいお豆腐「角屋豆富店」
忍野八海へ向かってきた道を少し戻ると、「角屋豆富店」があります。富士山の伏流水が豊かな忍野エリアは、水が製造の要である「豆腐」の生産が昔から盛んでした。当時は20軒近くもの豆腐屋が豆腐を売り歩いていたそうですが、現在では角屋豆富店を含むわずか2軒となってしまったそうです。店名の豆腐の文字には、店主のこだわりで「腐る」ではなく「富」の字を使います。店内では全種類の豆腐が試食できます。
12:50 試食盛りだくさんの豆腐屋さん「八海とうふ」
角屋豆富店と隣り合うようにして、八海とうふの店舗があります。忍野で長く豆腐屋を営んできた老舗で、こちらも店内で様々な種類の豆腐を試食できます。特におすすめは「おぼろ豆腐」!型箱で固めず、ふわふわ・とろとろとした食感で、木綿豆腐とは一味違った風味が楽しめます。
▼自転車で25分
13:30 富士山を眺めながら湖畔を気持ちよく走る「山中湖北側のサイクリングロード」
山中湖湖畔沿いに整備されたサイクリングロードの北側に沿って、きらら方面へ戻っていきます。天気がよければ富士山の美しい姿が湖畔の向こうに見えるはず!
▼自転車で40分
14:10 サイクリングラックもたくさんある山中平野の古民家「ゆいの広場『ひらり』」
きららまで残りあと僅かですが、最後の休憩!山中湖特有の建築様式である「山中湖平屋」を改修し2017年7月にオープンした「ゆいの広場『ひらり』」。無料休憩所として開放しています。イベントスペースとして無料〜1000円で利用することができます。サイクルラックもたくさん設置してあるので、鍵があれば自転車を置いて、すぐ裏手のジェラートを買って来ましょう!
14:15 素材にこだわったジェラートの老舗「ジョイパティオ」
汗をかくとさっぱり・冷たいものが食べたくなるというもの!ジェラート・ジョイパティオでは素材にこだわった美味しいジェラートやソフトクリームをいただくことができます。同施設内にフランス料理店もあり、リーズナブルながら高級感のある食事が楽しめます。
時間とお腹の余裕があれば:手打そばやまさと
ゆいの広場「ひらり」のすぐ裏手にある蕎麦屋さんもおすすめです。忍野でもそばを食べましたが、お土産に「そばかりんとう」だけの購入もできるので、もしお時間に余裕があれば立ち寄ってみてください。そしてもしお腹に余裕があれば、日本全国から選び抜かれた素材で作られる、本格的なそばが食べられます。硬度と水温の低い富士山の湧き水を使用して打ったそばは、繋がりが良く、瞬間的に締めることができます。ベテランの職人の技術が詰まった、そばの名店です。
▼自転車で10分
14:30 「きらら」にゴール!
会場に戻って、前日受付がまだの方は、このタイミングでしてしまいましょう!
【車推奨】時間に余裕があれば その1:三国峠パノラマ台
山中湖から神奈川方面へ抜ける激坂「三国峠」の中腹にあるパノラマ台で、山中湖越しに富士山を眺めることができる絶景スポットです。
富士山ロングライドの前日イベント「富士パノラマタイムトライアル」のゴールでもあります。
※取材当日は雲が厚く富士山は全く見えませんでした。。
山中湖パノラマ台 – おすすめ観光スポット | 山中湖村観光課 公式サイト
【車推奨】時間に余裕があれば その2:石割神社
石割山の中腹にある神社です。石段は403段あり、これがとにかく辛い!なめてかかると翌日筋肉痛に苦しみます。けれどそんな疲れも吹き飛ばすような神聖で厳かな雰囲気がここにはあります。霧の中にたたずむ大きな岩がより一層神秘的でした。
漢字の「石」の字の形に割れた大岩を御神体とする珍しい神社で、開運・厄除・追儺・長寿息災のご利益があります。
古くからこの岩の隙間を3回通れば幸運が開けるといわれています。子供でも大人でも、体の大きな人でもすれすれで通れることが神秘的ですが、悪いことをした人は岩に挟まれてしまうと言い伝えられています。また石の割れ目からしみ出る水は霊水として眼病、皮膚病に効くともいわれています。
【車推奨】サイクリングのあとは温泉!:石割りの湯
石割山の麓にある温泉で、木製ドーム型の建物が特徴的です。洗い場も多く広くゆったりとしています。泉質は強いアルカリ性にも関わらずさらりとしていて、世界的にも珍しいものです。冷え性、美肌にも有効とされています。
今回宿泊したのは:小さな宿 ホトリニテ
山中湖西端、山中諏訪神社のすぐ近くにある大きな「ホ」ののれんが印象的な宿です。1960年創業の宿を改修し2011年リニューアルオープン。決して高級ではありませんが、手入れの行き届いた館内は温故知新の言葉がよく合う心地良い空間です。しかし惜しまれながらも2018年12月31日に閉館してしまうそうです。この機会に是非チェックしてみてください。
いかがでしたか?
アクティビティエリアや合宿地としての印象はありますが、今回のスポットの中には新しい発見もあったのではないでしょうか?
イベントの前日にはぜひこのルートを活用していただけるとスタッフ一同嬉しく思います♪