坂バカが喜ぶ坂がある、それが「南足柄」エリア
金太郎の里として有名な南足柄エリアをご紹介します。
サイクリストから知名度も高いこのエリアには勾配がきつめの坂が豊富にそろっています。いわゆる“坂バカエリア”ですね。
また各坂へ向かうルートの大半に細かくアップダウンがあり、狙いたい坂の手前で脚を削られるのも魅力(?)の一つ。是非すべての坂を制覇して、足柄峠を知り尽くしてください!
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あしがらの激坂を楽しもう!「山北」編
【重要】
下り坂では必ずしっかりと減速し、ブレーキに指が疲れたら休憩をとるようにしてください。
事故の大半は下りで発生します。充分に注意して走行をお願いいたします。
塚原駅入口交差点先激坂
塚原駅入口交差点から約200m先にある激坂。
距離はたった300mしかありませんが、勾配は8.2%!
立地的にも「こんなところにこんな急な坂があるの?」という場所に激坂があり、
「足柄峠」をテーマに走りに来たサイクリストにはあまり認知されていない激坂となっています。
この激坂はあしがらロングライドのコースにも入っており、120㎞参加者、80㎞参加者は必ず走行します!笑
個人的に試走の際いつも思うのは(もう試走を何十回しているので・・・)、
激坂の気配が全くない町中を走行している中で、突如この激坂が現れるので「いよいよ足柄峠の入り口か・・・」という気分にさせてくれる、そんな坂です。
クライマーというバイアスがかかっているのですごく抽象的な表現になってしまいますが、
「足柄峠の門を叩く」的な位置づけの激坂だと、実際に走ってみて思っていただけると嬉しいです。
最乗寺へと続く激坂
南足柄エリアの中で個人的に一番好きな激坂がこのコースです。
大雄橋交差点から2.8㎞続く激坂の平均勾配は8.7%となっており、昨年のあしがらロングライドでは自転車から降りて歩いている方も散見されました。
あしがらロングライドでは激坂の一部(1.2㎞)をコースとして使用していますが、
コースの平均勾配はなんと9.6%!しんどいですね~(笑)
最乗寺に向かう途中にある仁王門(お寺の入り口)からの参道約3kmには樹齢500年以上の杉並木(県天然記念物)がうっそうと立ち並んでいます。
また6月初旬に走行すると道路の左右一面にあじさいが咲き乱れます。仁王門から続く参道は「大雄山あじさい参道」と呼ばれ、とても美しい景色を楽しむことができます。※楽しむ余裕があればですが!
雄大な自然に囲まれたこの激坂は、どこか神秘的な雰囲気に包まれ他の激坂と空気が違います。
そしてもう一点。仁王門は一見、道路の左端に追いやられるように設置されています。どうしてこの道の脇に設置されているのかと疑問が湧くのですが、仁王門を過ぎて100mくらいしたら振り返ってみてください。
皆さんが走っている道路の真ん中に仁王門がそびえたっています。実は参道から一直線の場所に門が設置されているのです。登りでは端の方に置いてあったように見えたのに・・・不思議です。
あしがらロングライドのコースは、途中でエイドステーションになっているおんりーゆーに向かうために最乗寺まで登ることはできませんが、最乗寺は是非一度見ていただきたいスポットです。
足柄峠前半:ゆる坂
県道78号線に入ってから次のエイドステーションとなる地蔵堂駐車場入口までは4.1㎞。
その区間の平均勾配は5.3%と、紹介をしてきた他の坂と比べると緩めです。
この坂は単発で登っても正直あまり苦ではないのですが、「最乗寺へと続く激坂」を登った後に、エイドステーションのおんりーゆーからのアップダウンの繰り返しによって脚にダメージが残ったまま登るとまた見え方ががらりと変わります。
足柄峠前半は、きついながらも風情のある町並みの間を走ることができ、幅員が広く車の通行量も少ないので、他と比較しても気持ちよくヒルクライムをしていただけると思います。
足柄峠後半:激坂
足柄峠の前半は「ゆる坂」、後半は「激坂」です。
距離3.4㎞、そして平均勾配10.2%の最大勾配は15%!これはもう正真正銘の激坂です。
※15%の看板写真を撮り忘れてしまいました。。残念ながら14%
景色は登ってから楽しめばいいと思います。とにかくひたすら「登るための坂」です。
私自身、あまり激坂は得意ではないので、ヒルクライムレースの際、コーナーではあえて大きく膨らんで勾配の急なイン側を避けるようにしています。
ただ、それは交通規制がかかったヒルクライムレースの場合で、あしがらロングライドでは交通規制はかからないので原則左側走行のため強制的にイン側も走ります。
これがしんどいんです。。。
足柄峠のつづら折りコーナーのイン側は瞬間的に勾配20%を超えるような箇所もあります。
分かっていてそこを登るのって嫌ですよね。ただ、登ってから万葉公園で見る景色はなかなか美しいものがあります。
峠山頂からは足柄エリアを一望できるので、是非頑張って山頂までペダルを回してください!十分すぎるほど達成感を味わえます。
いかがでしたか?
南足柄の魅力と坂のキツさ(!)が伝わったでしょうか?
残り2つのエリアも是非チェックしてみてください!